「売り馬」情報ページ  注目の種馬♂(ホワイトマズル)
《ホワイトマズル 1990年生まれ 鹿毛 社台SS》 ホワイトマズル
ダンシングブレーヴ
鹿毛 1983
Lyphard
Northen Dancer
Goofed
Navajo Princess
Drone
Olmec
Fair of the Furze
鹿毛 1982
Ela-Mama-Mou
ピットカーン
Rose Bertin
Autocratic
Tyrant
Flight Table


 当サイトにて現在掲載している10頭の「注目の種馬♂」の中で、2007年に1番活躍が目立った種馬は、なんといってもこのホワイトマズルでしょう。いやはやびっくり、アサクサキングスなどは、前回加筆修正した段階(07/1/16)では新馬、特別と連勝してはいたものの、3戦目のGV・ラジオNIKKEI杯2歳Sでは、そのころ連勝中だったフサイチホウオーの5着と破れ、ホワイトマズル産駒の代表として名前を挙げるにはまだ不十分であったのに、その後のきさらぎ賞(GV・芝1800m)で1着となり、東京優駿(GT・芝2400m)では14番人気の低評価を覆して2着に食い込み(1着はウオッカだったので牡馬の中では最先着)その後秋になって神戸新聞杯(GU・芝2400m)で2着、そしてクラシック最終の菊花賞(GT・芝3000m)で1着と、見事大輪の花を咲かせたのでありました。
そしてもう1頭の活躍馬シャドウゲイト。2007年の中山金杯(GV・芝2000m)で好スタートを切っていた同馬は、産経大阪杯(GU・芝2000m)でメイショウサムソンの2着のあとシンガポールへ遠征し、シンガポール航空国際カップ(GT・芝2000m)で昨年の覇者コスモバルクを下し1着と、みごと国際GTのタイトルを手にしたのであります。
 2007年度のJRAサイアーランキング(総合)は22位。
現役時代の成績は、伊ダービー・GT(2400m)をレコード勝ちの1着、ドーヴィル大賞・GU(2500m)1着、凱旋門賞・GT(2400m)2着、キングジョージY世&QエリザベスS・GT(2400m)2着2回。
 ホワイトマズルの特徴はなんといってもその受胎率の低さです。
1995年から日本で種付けを開始していますが、11年間の統計でも、種付総頭数1132頭に対して産駒数は580頭で、率にして50%ちょっとという数字です。
 そんな中での代表産駒は、冒頭に挙げた2頭以外にもイングランディーレ(GT・天皇賞春1着、GU・日経賞1着、GU・ブリーダーズGC1着、GV・ダイヤモンドS1着、GV・白山大賞典1着)、スマイルトゥモロー(GT・オークス1着、GV・フラワーC1着)、ビハインドザマスク(GU・スワンS1着、GV・京都牝馬S1着、GV・セントウルS1着)、また地方馬ではプリンシパルリバー(GU・全日本2歳優駿1着、GU・羽田盃1着)などで、長距離馬あり、短距離馬あり、ダート馬ありとバラエティーにとんでいますが、やはり祖父リファールの血からか、一発はあるがムラ駆けの傾向があるのは否めません。
 2007年度のホワイトマズル産駒の市場取引を見てみると18頭がセリで購買されており、最高がセレクトセール(1歳)で取引されたレイナデラダンサの2006(牡)で価格は3,100万円。反対に最低価格は、オータムセールで取引されたローズローズの2006(牝)で100万円。2007年も活躍馬を出したわりには、市場での評価は今一歩といったところでしたが、いずれにせよホワイトマズル産駒は、この世に約半分の確立で生を受けた貴重な馬たち?なのであります。
尚、ホワイトマズルの2008年度の公示種付価格は80万円(2007年と同価格)で、昨年の種付け頭数は158頭。受胎率が悪いので社台詣では大変ですが、種付料も手頃ですし、1発当ててみたい方には面白い種馬と言えるのではないでしょうか?(写真はホースナビのHPより)

※2007年12月29日に加筆訂正いたしました。